上映中映画「大怪獣のあとしまつ」の感想。全般に評価はよくないですね。なので、大怪獣「希望」ってどのくらいの大きさかを考えてみた

2022年2月19日怪獣映画ふせえり,オダギリジョー,三木聡,土屋太鳳,大怪獣のあとしまつ,山田涼介,西田敏行

2022年2月 4日に上映を開始したのが「大怪獣のあとしまつ」です。
怪獣が突如現れて町を壊しまくるのではなく、大怪獣が死んでしまった後のあとしまつの話です。
あとしまつと言って、まず思いつくのは普通に死体処理です。
ただ、その単なる死体処理には様々な利権などが絡んできます。
政治、経済、国家、省庁など組織間の争いなど。
それをコミカルに描いています。
本当に怪獣のあとしまつって大変だったんですね。

映画「大怪獣のあとしまつ」のお勧め度は ★2.8です!

こんな方にお勧め
・怪獣映画が好きな方(いや! むしろ怪獣映画が好きな方にはだめかも)
・とくに怪獣が死んだ後のその後が気になる方

 私はこれが気になって見たわけですが。
・出演者同士の丁々発止が好きな方
・山田涼介や土屋太鳳、濱田岳など出演者が好きな方


逆に上記に興味がない方には向いていないかも。
私は映画でも小説でもカタルシスを重視する方なんですよね。
最後のはサプライズなのかもしれませんが、なんだかなぁという感じ。
せめてあっ!という驚きが欲しかったか。 
正直カタルシスはありませんでした。

作品の評価は全般的に不評。

評価の良くない理由は分かります。
私も期待以下だったし、上映時間が長いと感じました。
それは
ギャグが面白くない。
結局、怪獣映画でもないし迫力がある訳でもない。
怪獣のあとしまつならではの特殊な作戦がある訳ではない。
サプライズもない。
時効警察の様なじわっとくる面白さもない。
カタルシスがない。
そんなところでしょうが、
つきつめればアフターストーリーならではという特殊性がなかったからなのでしょうね。

なので大怪獣「希望」の大きさを考えてみた。

怪獣の強さって単純にその物理的な大きさですよね。
まあ、火を噴いたり空を飛んだりする怪獣も沢山いるんですけど。なんといってもその大きさが最大の武器です。
で、あとしまつをするのが大変なくらいの大きさの大怪獣「希望」の大きさはというと?
パンフレットによると
・全長380m(空に突き上げた右足の高さは155m)
という情報しかありませんでした。
そもそも全長というのは、どこの長さを表しているかというと?
(しっぽが入るのかとか気になるでしょう)

「福井県立恐竜博物館HP」によると

口先から尻尾の先までの長さを全長といいます

では380mってのがどのくらい大きいのかですが、まずは怪獣の元になった
恐竜でもっとも全長の大きな恐竜というと
白亜紀後期に生息していた「アルゼンチノサウルス」になります。
その全長は40m

首を伸ばすとビルの7階に届く程です。

では、大怪獣「希望」の高さはどの程度だったのでしょうか?
全長にはしっぽの長さが入っています。ちゃんと推測するにはなんか難しい計算をしなくてはならないかもですが、ざっとであれば簡単に推測できます。

最大の肉食竜「ティラノサウルス」【学名:Tyrannosaurus rex】そうジェラシックパークなどで出てきた「T-レックス」です!
T-レックスの全長は10-14m、高さは大体6mです。
ここから推測するに全長380mの大怪獣希望の高さは約半分の190mだと推測されます。

でも半分になっちゃうのはちょっと物足りなくなるかも。
↑のイラストだと恐竜はその体を支えながら歩行するのに頭と尻尾でバランスを取りながら歩行しておりほとんど前かがみだからなんですよね。

怪獣界の大スター「ゴジラ(GODZILLA)」と比べてみると?

なので、同じ怪獣で比較してみました。
ざっとwikで調べたところ
ゴジラの全長は122.5m
直立時は105mとあります。


ってことは大怪獣「希望」の巨大さはゴジラの約3.1倍
単純に比例計算すると直立時の高さは325mになります!
現在の日本最高のビルディングは大阪市の「あべのハルカス」で300m。(地上60階)
これをちょっと超える感じ。
ちょっと先になりますが
<2023年竣工 虎ノ門・麻布台プロジェクトメインタワー / 325m 東京都港区>とほぼ同じです。
イメージ沸きます?
余談ですけど世界には「ブルジュ・ハリファ」(ドバイ)828メートルがあるそうです。
因みに東京スカイツリーは634m。有名な東京タワーは333m。

<あべのハルカス>

話が変わりますすが、
怪獣のあとしまつと聞いて….。
真っ先に思い出したのは人気コミック「怪獣8号」なんです。

映画館での宣伝だとか、ちらしで「大怪獣のあとしまつ」って気になっていました。
大怪獣のあとしまつと聞いて真っ先に思い出したのは「ジャンプ+」の大人気漫画「怪獣8号」です。
「怪獣8号」は怪獣は発生率が世界屈指になった架空の日本を舞台にした「SPY×FAMIRY」とならぶ「ジャンプ+」の人気漫画です。

「怪獣8号」とはどんな漫画?

主人公は幼い頃に住む町が破壊された経験を持つ32歳のおっさん「日比野カフカ」。
幼馴染の亜白ミナに「怪獣を全滅させよう」と誓った。
日本防衛隊の一部隊を率いる隊長になっている亜白ミナに対して、防衛隊試験に落ち、夢破れて怪獣死体の解体業者・モンスタースイーパーに就職し怪獣の死体処理をしている日比野カフカ。
モンスタースイーパーのアルバイト、市川レノから試験の年齢制限が引き上げられたことを聞き、もう一度試験を受けることを決意したカフカだが、謎の生物に浸食されて体を怪獣化されたカフカは時にめっちゃ強い怪獣8号となって防衛隊のメンバーを陰ながら手助けするのだが、ことはそんな簡単にいかないのだった。


現時点(2022年2月6日)で既刊5巻。
作者は松本直也さん。画風は少し独特なんですがとても綺麗です。2週更新しては1週休みといったイメージですが(最近は月一連載?)、その時に「怪獣100景」というイラストを載せています。
ストーリーはどちらかと言うと絵で見せるタイプなんでしょうね。かなりの迫力で押してきます。
毎回更新してもすぐに読んでしまう感じです。
(それだけ引き込ませると言えます)
バトル漫画好きにはお勧めです

怪獣の後始末にクローズアップした映画ってこれまでありましたっけ?
って覚えはないのですが。「パシフィック・リム」ではプロローグでアフター怪獣の世の中を映し出していましたね。
長く続いた「ウルトラマン」シリーズでは時折怪獣の処理に焦点を当てた話があったようです。

しかし、怪獣を倒した後にはその死体処理をしないと大変なことになるのは容易に予想されます。
今回はその怪獣退治のあとの様子を描いた映画な訳です。

「大怪獣のあとしまつ」の超大まかなストーリー(ネタバレ少し)

日本中を震撼させた大怪獣は突如光に包まれて死んだ。倒れた場所は雰囲気的に茨城県の利根川っぽい川の上に倒れた。
10日後、政府は怪獣の生命反応がないことを確認。周囲10キロ圏内を立ち入り禁止区域に指定した。

怪獣の腐敗が進行し始める。政府は災害対策本部を設置していたが、内実は大臣同士の押し付け合いだった。
死体の処理を押し付けられた形の特務隊、その責任者の帯刀アラタ(山田涼介)は死体の一部が隆起し中に異臭を放つ腐液が溜まっているのを発見した。

怪獣の名前は「希望」と命名

「令和」の命名と同じ様に知識人を集めて名前を決定。怪獣の名前は「希望」と名付けられました。
なんすかこの希望という名前は?

環境大臣が身をもって安全宣言を実施。
腐敗に対して特務隊(首相直轄)から主導権を握った国防軍は凍結作戦を実施。体内で腐敗によっておこる熱の為に作戦は失敗。
「ゲロのようなうんこの様な悪臭が発生」
物語の後半は大怪獣の腐敗したガスが詰まった隆起をどうするかに終始します。

「大怪獣のあとしまつ」の公式HPはこちら

「大怪獣のあとしまつ」のスタッフ、キャスト

首相 西大立目完は西田敏行、国防大臣 五百蔵睦道は岩松了。
環境大臣 蓮佛紗友里を演じている「ふせえり」が良い味だしていましたね。
Hey! Say! JUMPの山田涼介はいつの間にか役者になったたんだなぁと。土屋太鳳さんは最近、日本映画を観るたびに出演している印象があって、今の若手女優の代表的な存在になっているんだなぁと思います。
監督/脚本は三木聡。
「時効警察」シリーズは好きでしたね。今回、元特務隊員で爆破の専門家 青島 涼(ブルース)を演じるのはオダギリジョーさんで、時効警察でもタッグを組んでいましたよね。

私が「大怪獣のあとしまつ」が気になったのは、「アフターストーリー」だったから

一般的な怪獣映画のハイライトは人類の敵である怪獣を倒すシーンでしょう。
同様にマジックファンタジーだと、勇者たち一行が魔王を倒すシーンですよね。
私の最近のマイブームは「アフターストーリー」の様です。
何かが起こってしまった後の話。
こちらにお勧めのアフターストーリー記事を載せました。
映画ではありませんが、アフターストーリーの傑作漫画「葬送のフリーレン」大好きな漫画です

これだけ評価が悪いと流石に劇場でとは言えなくなってきましたが
是非、ご自身で評価する上でも劇場で!