本格SF映画の歴史的傑作となるか!「Dune」『上映中映画』(Dune/砂の惑星原作)を見に行ってきました!

2021年11月28日SF映画DUNE,SF映画,ドゥニ・ヴィルヌーブ監督,最新公開映画,砂の惑星

2021年10月15日 日本全国で公開! 本格SF映画「DUNE」、早速行ってきました!

待ちに待った期待の本格SF映画、公開初日、仕事をさっさとかたづけて行ってきました!

「DUNE」ってどんな映画?

詳しくは前回の投稿に書きましたが、アメリカの有名なSF小説の賞「ネビュラ賞」、「ヒューゴー賞」をダブル受賞した名作「デューン/砂の惑星」の映画化です。

その内容を超ざっくり言うと
「主人公ポールは星間帝国国家の有力な公爵家の嫡男。アトレイデス家は惑星アラキス(DUNEというのは惑星の名前ではなくて「砂の惑星」の意味)への移住を言い渡される。アラキスをもともと治めていたのはハルコンネン男爵家(めっちゃ邪悪で腹黒)。ハルコンネン男爵家と皇帝は手を組んでアトレイデス家を亡き者にしようとしていた。主人公ポール・アトレイデスは未来を見る力を持っているが現在は不完全。アラキスの現住民族フレメン、宗教集団ベネ・ゲセリットも絡む。彼はどんな運命に導かれることになるのかっ!」
そんな感じでしょうか?

因みにスパイス(現地語でメランジ)はとても重要な資源です。人間の精神を拡張させ、メンタート(人間コンピューター)の演算能力を引き出したり、ベネ・ゲセリットの超能力を引き出したりとりわけ、航宙士(ギルドに所属する)の星間飛行能力を引き出す。そんな効果をもっています。
とりわけ星間飛行はスパイスによって成り立っているのでそれを独占することは圧倒的な経済力を生み出すのです。

學天的お勧め度 MAX★5つ

【お勧め度】とは、私の個人的な趣味で好きな度合いを示したもの。SF映画、アニメーション、戦争映画、アクションが特に好きなジャンルですが、特定の作品にはかなり個人補正が入ります。あまり当てになりません。

この映画にお勧めな人

・本格SF映画が好きな人
・その中でも特に古典的なスペースオペラ的な叙事詩的SFが好きな人

・ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品が好きな人
・剣バトルが好きな人
・陰謀激渦巻く話が好きな人
・やっぱり主人公は美男子だという人(私は別にそんな趣味はありませんが)
・オーニソプター(羽を羽ばたかせる飛行機)に特別な思い入れがある人

・巨大生物(サンドワーム)が好きな人
・他に思いついたら書きます。。。


逆に言うと上記が苦手な方はだめかも

お勧めの理由

・あのネビュラ賞、ヒューゴー賞のダブル受賞したSF名作「デューン/砂の惑星」の映画化
・「ブレードランナー2049」で有名なドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品
・ダンカン・アイダホ(ジェイソン・モモア)の剣バトル、ポールの葛藤
・砂漠の惑星アラキスの厳しくも美しい光景
・陰謀渦巻くハラハラさせるストーリー展開
・2部構成にしたことで無理なく話を展開できています

美しい映像美

映像の舞台はほとんどが惑星アラキスになります。防嵐壁に囲まれた人の住む場所はわずか。でもその作りこみは素晴らしいものでした。CGなんでしょうが、今の技術だとまったく本物と区別がつきませんね。

渦巻く陰謀

人望があり人気がある「アトレイデス公爵家」
対して長年に渡ってスパイスによって生み出される利益を独占してきた「ハルコンネン男爵家」
帝国皇帝家「コリノ皇帝家」(皇帝はシャダムⅣ世)
宇宙のバランスを維持するため、為政者に仕えてきた女性だけの宗教集団「ベネ・ゲセリット」
惑星アラキスに住む砂漠の民「フレメン」

これらのグループがそれぞれの思惑によって動いています。特に今回の前半の表のバトルは「アトレイデス家」vs「ハルコンネン&シャダムⅣ世」ということになるでしょうか。

サンドワーム(砂虫)

アラキスの砂漠に住む体長400mにもなる巨大生物。巨大ミミズみたいな形状をしておりその巨大な口で機械だろが何だろうが全て飲み込む。振動をさせれば寄ってくるので人工的に呼び寄せる手段もある。
砂漠の過酷さそのものを体現した存在だが、スパイスの生成に大きく関わるとも言われている。
原住民のフレメンはサンドワームを乗りこなす技を持っているのだ。

オーニソプター(羽ばたき飛行機)

わざわざオーニソプターを別項目にしたのは私自身にはオーニソプターに思い入れがある為です。
私が小中学生の頃、SF小説にはまっていた時期があります。
SF小説は未来兵器の宝庫。そこにイラスト付きで載っていたのが「DUNE/砂の惑星」に出てくるオーニソプター。
子供の頃、いつか乗ってみたいなぁなんて思っていたのがオーニソプターでした。
今回はたっぷりとみることができました。
あの本、もう捨てたと思うけど穴のあくほど読んだもんです。「2001年宇宙の旅」の「haru9000」なんかも載っていたんですよ。

「デューン/砂の惑星」は過去にも映像化されました。。。

この作品はTVシリーズを入れて今まで5回ほど映像化が企画されています。特にデビット・リンチ監督が1984年に映像化した「デューン/砂の惑星」が有名だと思います。しかし、残念なことにとても分かりにくい映画になっていました。リンチ監督本人も納得のいくものではなかったようです。

・その理由はやはり壮大な物語であるりとても2時間で区切りの着くところまで描くのが難しいこと。
・様々なグループがそれぞれの思惑で動いており、複雑に入り組んでいること。
・SF映画独特の世界があり、特殊な用語、単語があること
などがあげられると思います。

今回は第一部、二部に続く導入です!

ハリウッド映画で2部構成にするのはそこそこハードルがあります。1作目が売れないと2作目がないからです。今回は最初から2部構成が予定されています。
それによって、複雑なそれぞれのグループの思惑や特殊な能力であったり壮大なストーリーを時間内に収めることができています。
取り分け私が感じたのは分かり易さです。
リンチ版「デューン/砂の惑星」よりはるかに分かり易くすんなり物語に世界に入ることができました。

第二部が楽しみ

ただ二部構成だと次までが長いですよね。物語はこれから佳境に入っていきます。
重要な意味をもつフレメンの少女、チャニ(ゼンデイヤ、SFが好きなようです)は今回は撮影が4日で終わったようですが2部はかなり大きな出てくれると思います。
それにしても、リエト・カインズ博士は小説では男性でしたが、映画では女性になっていました。こっちの方がいいかもですね。

そんな訳で機会があったら映画館で見てみましょう!

やっぱり壮大なSFは映画館の大きなスクリーンによる映像と音響がいいですよね。
映画館で見るのがおすすめです。
2部も作って欲しいし。

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Posted by GAKUTEN